春一番と関ジャニ∞

 

 

ぶらり短歌

 

の、村上さんが唯一詠んだ短歌に

私は涙した。

 

 

 

 

 

 

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春一番

 

都会のビルが

 

邪魔をする

 

それでも花は

 

僕達に咲く

 

 

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春一番って『立春を過ぎて初めて吹く強い南よりの風』のことらしい。

要するに、きっと 春の目印 みたいなものだ。暦の上での春がやってきて、そのタイミングで初めて吹いた風は 暖かくて強い。

 

このロケは会見の数日後に行われていたと耳にした。(違ったらごめんなさい)

 

何十年も共に過ごしてきた幼馴染のような仕事仲間との、形式上での 別れがやってきた彼らの "これから" への想いは春一番と重なるものがあるのだろう。

 

その想いという名の風が 都会で息をして、色んな権力と対峙していく中で思うように吹けないことがあるのかもしれない。(深読みオタクの私は上の句からそんなことまで考えてしまう)

 

 

 

 

 

それでも

 

 

 

 

 

 

それでも 花は 僕達に咲く

 

 

 

 

それでも、

という表現が 彼らしくて好きだ。

飲み込めないはずの諸々を飲み込んだ後に出る 悟りと、少しの希望との間に生まれる言葉なはずだから。

 

これから待ち受ける困難もなにもかも想定した上で、それでもこの春に、僕達のために花は咲くんだと、彼は言う。

 

…言い聞かせているようにも感じる。

 

 

 

 

必死に前を向いているようで、まだどこか引きずっていて、でも希望を捨ててはいないぞと 自らにも言い聞かせるかのように主張する。

 

こんなにも切ない句があるだろうか。

 

 

 

 

村上信五の心にも

 

関ジャニ∞の未来にも

 

そしてもちろん渋谷すばるの人生にも

 

 

 

 

大輪の花が咲き乱れていて欲しい。

 

 

 

 

 

私には願うことしか、できないけれど。